ミニマムなのに開放的
趣味的生活を楽しむZEH仕様のカラマツ住宅

「薪ストーブのある北海道らしい住まいで、自然な暮らしをしたい」。転勤族のSさんにとって、その想いを叶えるマイホームづくりは長年の夢でした。「親しい友人が次々と新築するのを見て、2年ほど前から家づくりを夢ではなく、現実的に考えるようになりました」と、Sさんは土地探しを開始。また同時に、地元企業を中心に設計・施工の依頼先も調べ、既に新築した友人たちからもたくさんの情報を集めました。

「小さく建てて、大きく暮らす。水野建設のホームページのタイトルが目に飛び込んできて、探しものを見つけた気持ちになりました」と、Sさんは水野建設による「ミニマムスタイルの家」との出会いを振り返ります。

ワンルーム仕様のLDKは、薪ストーブの熱や人の気配を伝えるスリットを入れた壁一枚で玄関土間につながっている

吹き抜けと採光窓が心地よい開放感をつくり出すリビング・ダイニング。ミニマムさを感じさせないのびやかな空間は、徹底した収納計画の賜物

2020年秋、Sさんご夫妻は水野建設に薪ストーブを備えた2階建てプロトタイプでの新築を依頼しました。さらに水野建設は太陽光発電システムの導入も提案。「エネルギーの無駄遣いをしないという考え方にも共感でき、性能面でも信頼していたので、詳細はお任せしました」。

対面式キッチンは、ダイニング側から手元が見えないよう腰壁の高さにもこだわった。ダイニングテーブルや可動棚をはじめ、リモコンパネル用・ダイニング小物用・晩酌のお酒用といった用途別のニッチまで、すべてオーダーメイド

キッチンには容量たっぷりの背面収納やパントリーも完備した。テラスドアは視線を外へ誘導し、現在計画中の家庭菜園にもアクセス可能

ユーティリティの造作洗面台は、家事台と一体型。スムーズな動線で動けて、アイロンかけや衣類を畳むのに便利

階段下にあるトイレは、棚やペーパーホルダーを造作し、使い勝手と美しさを両立させた

2021年8月、300㎜断熱（グラスウール換算）と太陽光発電システムを導入したZEH仕様の新居が完成。高断熱・高気密化により暖冷房の効率が上がり、エネルギー消費やCO2排出量が少ないだけでなく、自然エネルギーによる発電は経済性にも優れています。主暖房であるエアコンは自動で一定温度を保つ設定で、朝晩と昼の気温差が大きい晩秋でも快適。環境と人に優しい住環境を実現しています。

カラマツの木肌の温かみに包まれるような現しの屋根なり天井と2階廊下。突き当たりは寝室

2階の子ども部屋は4.5帖のコンパクトサイズながらも、造作のロフトベッドのおかげで広く使える

十勝産のカラマツでつくられた延床30坪のミニマムな住まいは、屋根なり天井に向かって延びる吹き抜けと大開口が開放的な雰囲気を演出。玄関のゆったりとした土間には、Sさんが楽しみにしていた薪ストーブが設置されました。さらに玄関前には、薪のストックやバーベキューにも活用できる大型の造作カーポートもあります。「自宅に居ながらにして非日常なキャンプ気分まで味わえる贅沢な家ができました。住まいの広さと暮らしの豊かさは、比例しないんですね」と、Sさんはしみじみと語ってくれました。