カラマツを使って建てるなら十勝の自然の恵みを丸ごと
暮らしに生かした三角屋根の住宅
天井高6mの吹き抜けと大開口越しに広がる畑の緑が、目にも心地よいOさんの家。十勝のカラマツを生かした木造2階建ての住まいは、シンプルな「暮らしの箱」をイメージして設計されました。水まわりと主寝室以外は間仕切りのない大らかな造りが、カラマツの美しさを際立たせています。
茨城県出身のOさんは、道内全域をフィールドにする転勤族。2012年、子どもたちの進学を考え、長く家族で暮らしていた本別に約100坪の土地を購入しました。「新築にあたって望んだことは、道産材を生かした家づくりに徹すること。縁あって根付く地域に役立ちたい、北海道らしい暮らしを楽しみたいと考えてのことです」。その想いを実現すべく、Oさんは地場産カラマツを生かした家づくりに取り組む水野建設をインターネットで見つけ、新築を依頼しました。
Oさんは「建材以外にも土地の恵みを生かしたい」と、十勝管内で生産が盛んなペレットも利用できる薪ストーブ、その燃料費の一助とすべく太陽光パネルも採用しました。「2013年12月に引っ越しましたが、冬でも天気が良ければ陽射しがたっぷりと入り、とても暖かく快適。限られた予算ながら希望どおりの生活拠点が実現でき、満足しています」。