十勝の日照率の高さを生かし、
大型ソーラーパネルを採用将来に備えて必要なものだけを
選び抜いた、小さな老後の家
30年以上前に新築した住まいは、子育てを終えた老夫婦が住むには広過ぎ、年月を重ねるほどに寒く、不便になっていました。2011年、Nさんご夫妻は、水野建設に新築を依頼。「老後の暮らしには小さな家に建て替えるのが何かと無駄がなく、都合が良いと思いました。主人は、先々のエネルギー事情やランニングコストを考えて、日照率の高い十勝に最適な太陽光発電を希望しました」。設計にあたって、水野建設ではよりゆとりを持って発電できる10kW相当のソーラーパネルの設置を提案。このほか、ご夫妻は平屋感覚で暮らせるバリアフリーの住まいの実現も依頼しました。
翌3月、住み慣れた土地での建て替えが完了。ナラの古材の梁、カラマツの床など、木を多用した室内は、古民家のような落ち着いた佇まいです。夫婦2人の暮らしに必要な空間だけを確保した小さな新居は、日常生活がワンフロアで完結。LDKと主寝室、水まわりが効率よい動線で結ばれています。暖房は床下に収めた3台の蓄熱暖房機のほか、ご主人の希望で採用した薪とペレット併用型のストーブ、寒冷地向けエアコンも装備。優れた住宅性能に加え、きめ細かく室温の調整ができるため、1年を通して、わずかなエネルギーで快適な室温環境を実現。「夏は涼しく、静かなので寝過ごすこともあるくらい。太陽光で得る電気は予想よりも多く、7月は売電で4万円以上の入金がありました。これで老後は安心して、ゆったり暮らせます」。